会社に届く花は、花期が終わるまで丁寧に管理して、花によっては持ち帰ってもらったり、株分けしたり、後始末をしたりする。その最終的な判断と役割を担っているのは私で、「花の看取り士」と呼んでくれている人もいる。できるだけ植物として生かしておけるように工夫はしているが、どうしても片付けなくてはならない場合もある。最近、会社のある女性が、朝の清掃時に花の管理をして下さるようになり、どの植物たちも緑が生き生きとして来て、美しい状態を保てるようになってきた。蘭類には葉の表面に霧吹きで水を吹きかけたり、観葉植物にも程よい水を遣ったりしてくれている。「水やり3年」といって、植物の水やりはすごく難しいのに、花の気持ちが分かるのか、植物たちに妖精が宿っているような美しさになる。普段から優しくて、気配りもできて、素敵な方で、植物たちにも思いやりが溢れてて、心が和みます。
