肌の弱い私は、掻きむしればすぐに血がにじむ。しかし、それは本当に私の血だろうか?と疑問に思う。ティッシュで拭うと、赤黒く染まる。血が流れることで生命が維持されているとしても、実感が湧かない。人を好きになって、心が掻きむしられそうになるほど求めて、独りぼっちを感じた時、私は地球上ではなくて、もっと別の世界を漂っている屍でしかなく、小ネズミのように駆けずり回って働いていたり、親しい人と語り合っている自分は夢の中で、闇夜の庭先に佇んでいる一輪の花のように、ひそやかに紛れ込んでいる。

情景を風景として、風景を心象として表現
肌の弱い私は、掻きむしればすぐに血がにじむ。しかし、それは本当に私の血だろうか?と疑問に思う。ティッシュで拭うと、赤黒く染まる。血が流れることで生命が維持されているとしても、実感が湧かない。人を好きになって、心が掻きむしられそうになるほど求めて、独りぼっちを感じた時、私は地球上ではなくて、もっと別の世界を漂っている屍でしかなく、小ネズミのように駆けずり回って働いていたり、親しい人と語り合っている自分は夢の中で、闇夜の庭先に佇んでいる一輪の花のように、ひそやかに紛れ込んでいる。