満ちたあと欠ける月 欠けたあと満ちる月
幸せの跡が光る笑顔
悲しみの痕が輝かせる笑顔
何者でもない私は 何者にもなろうとせずに
ここで朽ち果てる 宿命を背負って
眩しい光の先の影 影は光を待っている
海と空を結んで 紅の炎を見ている
林檎の歌を口ずさんで ミズナラの木に鳥の巣箱を架ける
新しい希望は背伸びせずに追い
古い失望は背伸びして追い払う
ありふれたものに宿る美 それは特別なことではなく
夕空に光る一番星 あなたに知らせたくて
とりとめのない 名もなき歌を詠みました