あの時死を選ばずに生きて

白のハナミズキが花開いた朝に、山下達郎を聴きながら、クラムチャウダーを頂いた。両親とくだらない世間話で盛り上がりながら過ごす朝は、この先ずっと約束された時間ではない。寛解したものの父は二つの癌を抱えているし、母も少しずつ年老いている。「MY GIFT TO YOU」の曲の美しさ。たてたばかりのコーヒーの薫り。窓から差し込む淡い光。営巣している鳥たちの鳴き声。あの時死を選ばずに生き延びて良かった。きっといつか必ず生きていて良かったなと思える日が来るはず・・・と頭の片隅に浮かんだ。ありふれた日常の中に散りばめられた幸せを感じる力を手に入れて、慎ましく生きている。世の中は激しく動いているし、いつまでもこの幸せが約束されたわけではない。しかし、一つひとつ手を打ちながら、今を生きる。悲しみにも優しさにも似た甘美なひと時を大切にしている。

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