波の音が聞えません
海のない部屋で、君は悲しんだ
私は手首を切り血を流して
君に嗅がせた
波の音が聞える
いつも笑わない君だけどその時だけはほほ笑んだ
森林浴がしたい
森のない部屋で、君は眠れなかった
私は一晩中君を抱きしめたまま
夜を過ごした
森の闇の匂いがする
いつも眠れない君だけどその時だけはすやすやと眠った
どうして病んでしまったのだろう?
誰にも答えを出せない問いで、君は泣いた
私は青色の世界に閉じこもって
二人とも病んでしまった
答えなんて見つからないね
いつも泣いてしまう君だけどその時だけは優しく抱いてくれた