私は井の中の蛙です。小さな場所ですが、この大地と水でできていて、身近な場所をこよなく愛しています。仲間を愛し、任された役割を愛しています。祈りを込めて歌う歌は、伸びやかに空に届き、鎮まります。格好いい生き方とは言えないかもしれませんが、未来までこの場所が美しい場所であるように生き、この地で死んでいきます。それは脈々と続いてきたことを、どこかで知っています。耳を澄まし、目をつぶれば、いつでも遠くに想いを馳せることができます。それは遠い銀河の果てまで、地上の果てまで見通せます。小さな場所にすべては詰まっています。
