選択の自由と運命の狭間で

日曜日の朝、西の空にかかるオリオン座が美しかった。ラジオから流れる音楽、本の活字、ヒヤシンスの桃色の花、カップに注がれたコーヒー。怠惰でくだらない休みの過ごし方だけれど、最高に幸せなひと時。フロイトは第一次世界大戦前に、人間が戦争を放棄するとしたら、愛と文化の力が戦争をなくす手立てだと言い、一方、文化が発展してくると、そのうち人は結婚せずに一人で生きることを選択するだろうと予言している。まさしくその通りの世の中になりつつあり、私はその予言通りの生き様である。いろいろな人を少しずつ支え、いろいろな人から少しずつ支えてもらう生き方がいい。少しずつすこしずつ幸せや不幸を分け合う、分かち合う。私にはそういう生き方が合っている。これからどういう時代になっていくのだろう?こういう怠惰な一日は難しいことを考えるのにはむいてないな。ヒヤシンスは良い香り。人は人と命を分かち合い、生きている。決して一人ではない。世の中は矛盾している。偽りだらけの世界で、まだどこかで愛の力を信じ、求めている自分がいる。それは本能なのか?DNAにプログロムされた引き合う力なら、私のバグは同じところでループしている。実のところ愛の力とかそんな大それたものではなくて、普段は見過ごしてしまう、小さな修正プログラムを持ち合わせている存在が必要であって、それが合致する人同士引き合うのかもしれない。泣きたいほどに美しい音楽の音色に、どこまでも遠い澄んだ空に、寒さ厳しい中色鮮やかに咲く花に、信じれば信じるほど遠ざかる世界の真理に、近づけば近づくほど見失う人の本音に、途方に暮れてため息ついて愛している。

2件のコメント

    1. お返事遅くなりました。ひんやりと冷たい空にオリオン座が輝いているとそれだけで胸がじんとして、胸が熱くなります。美しい星座ですね♪

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