陽だまりに咲く山茶花
眉根に潜む苦悩と抽象画
年齢を重ねて身についた
知恵と欲望
あきらめに似た寛大さ
ひきこもった魂を目覚めさせた
錆の匂いのする血潮の温かさ
乱暴に奪いたいほど掻き立てられる恋情
囁くように想いを伝えるなら
誰よりも遠くから
夏に憧れを抱く冬の心を持った
心の障壁を乗り越え結ばれるでしょう
根元から腐った
室のある木立の安らかさ
年月の風化による穢れに耐えながら
あなたを守るでしょう
仄暗さに包まれた
沼の淀みの真ん中
虚空から差し込んだ
冷たい月光
いかにして生きそして滅ぶのか?
小さな嘘と罪を重ねながら
それでも人を愛せる希望を見つけられるなら
迷いなく君を選ぶ