父と母はお見合い結婚である。父に、「母に最初に会った時にはどんな風に思った?」と聴いたら、「あんなきれいな人は来てくれないと思ったと祖母に話したんよね」と母が言うと、父は数独ゲームをしながら「ほうやったな~」と頭をかいた。やばいやばい。もう少しで私は生まれないところだった。
私は父に似て、朴訥で華のない田舎者であるが、父の言う、あんなきれいな人は来てくれないと思ったと思える人が来てくれるのだろうか?
父も母も時々は喧嘩しているようだが、概ね幸せそう。
祖母は私にはきれいではなくていいので、優しい人が来てくれたらいいのに~と病床でいつも母にこぼしているそうだ。
祖母は103歳、祖母の生きている間に、良い人が見つかるといいな~