正しさ

嘘つきのいない、正直者だけ住む街があった。怠け者もいない、犯罪者もいない、不貞をするものもいない、正しさだけがその街にはあった。きちんとした法律があり、皆その法律を順守し、身の丈にあった生活をしていた。しかし、その街には風が吹いてなくて、子どもも遊んでいなかった。心から人を愛し、人を憎むということもなかった。詩や物語や歌には正しさが歌われていた。誰かが作った正しさに沿って、機械的に動く、自由のない、横暴な権力者の存在するような静かな街になっていた。

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