嵐の前

悲しみを溜めた
ガラス瓶に
青い光が帯びる
こぼした涙はこぼれたのではなくて
こぼしたはず
ほかでもなく生きるために

目立つように
色のついた花の
影の囁きが聞こえる
強い光を浴びて
何も失わずにはいられないはず
闇に包まれて香る孤独

息が詰まって
死んでしまった愛を
胸に抱く少女のため息の比重は
海よりも重たい
打ち寄せる波は嵐の日のように荒く
漂流物を打ち上げていく

押しつぶされていくように
とどまっている
鈍色の雲から土砂降りの雨
いつまでも降ってくる
絶えきれなくなって落下してきて
いつもは従順な川を暴れさせていく

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