森の中の鬼

足元から伸びる影は踊る
甘いリズムに揺れるように

欠けた月が光る
絶対的なもののなき世の中で

森の中の孤独な鬼 
手足を縛られ 閉じ込められた

金色のポエム 銀色の羽 銅色の疾走
色を失った虹 光は届かずに 影は存在を失った

鬼は目から涙をこぼし
こぼれた涙の跡に 美しい花が咲いた

緻密な計算のもと 世界は壊されていく
散漫なまどろみに 世界は創られていく

ガラス玉は傷つきながら転がっていく
移ろう世界を映しながら

決して報われない恋を知った時
愛しているがゆえにそっと姿を消した

忘れてはいけないことがある
忘れていいこともある

鬼は星に名前をつけた
愛する者の名前をもとに静かに光る

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