雑草と楽しむ庭づくり

雑草と楽しむ庭づくり/曳地トシ+曳地義治 築地書館

 休日の日には、花の手入れをしたり、時々畑仕事をすることがあるが、これまで雑草は厄介者として捉えて、はびこらせないものとして捉えてきた。しかし、本書を拝読してみて、そう考えることはなんだかもったいないと感じた。雑草の魅力や豊かな生態系を作る貴重な存在として、面白さに惹かれた。それぞれの雑草の特徴や生態、そして、抜き方や食べ方にまで言及されていて、注意の必要な毒のあるもの、酸性、アルカリ性などの土の性質に関わるものまで、短い文章の中に詳しく書かれていて、とても面白かった。

 農薬を使うと一時的には雑草は生えないが、あとには耐性の強い苔類がはびこってしまうこと。あと雑草をはびこらせないコツとして、土を足で踏んでいくことなども書かれていて、庭づくりのコツが書かれていた。土が酸性に傾いていれば、酸性の土が生え、アルカリ性に傾いていれば、アルカリ性が好きな雑草が生える。そうして、多様な土壌微生物が増えて、時間をかけて土が中性になるようにしてくれる。根が太くてまっすぐな深根性の雑草は、根っこで土を耕してくれる。

 ここだけは雑草をはやしていい場所を作っておくという楽しみ方があるそうだ。植木鉢に何も植えていない土をそのまま入れて、放置しておくと、何が生えてくるかわからない楽しさと、サプライズがあるそうだ。これを「びっくり鉢」と言って、楽しんでいる方もいらっしゃるそうだ。

 人間社会にも置き換えて言えそうだ。いろいろな方がいてこその社会。面白くて豊な社会になる。

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