一番遅くまで光っている星を見つけたくて、夜明け前の空を眺めた。闇の中、光り輝いている星も、太陽が出てくる前までには空に溶けてゆく。空が明けても、きっとあの場所にあって、見えないだけ・・・そう思えるひと時が好き。
目立たない人の美しい詩や言葉が好き。見知らぬ場所で、見知らぬ時間に、まだ会ったことのない人が、心の中に想っていることを知ることの楽しさ。共感したり、涙したり、一緒に喜んだりする。私はきれいな人よりも、格好良い人よりも、美しい言葉を紡ぐ人と話してみたい。好きな本や音楽に触れてみたい。夜明け過ぎの11月、交差点の信号前で立ち尽くして、そんなことを考えていました。