太田初夏通信 vol.176

※日記※

二人とも喉が渇いて、冷蔵庫の中を探しても、めぼしい飲み物をみつけることができなかったので、少し古くなりかけた檸檬と蜂蜜、炭酸水を使って、レモンスカッシュを作った。ミントとかあれば見栄えが良かったのかもしれないが、妻は気に入ってくれて、美味しいねと笑顔で声かけてくれて、とても嬉しかった。少し工夫すれば、楽しく過ごせるなと思った。

※質問→回答集※

いろいろな方からやってくる質問に対する回答をまとめてみました

<アゲハチョウの幼虫に食われて丸裸にされちゃった葉山椒の心のつぶやきを答えてください>

いつも面倒見てくれているご夫婦が旅に出て、土が乾くと水が出る容器を刺された時に思いました。何とか生き延びねばって。一人にされると不安だから、しっかり数日を凌ぐんだと意気込んでいました。そこにアゲハチョウがやってきて、卵産み付けたんです。まだ僕は小さくて、こんなところに卵産み付けても、僕はちっさいから、子供たちは大きくはならないぞ!!と怒鳴ったんです。アゲハチョウは気にしなくても大丈夫だから、後はお願いね~♪と言って悠然と去りました。

夫婦が帰ってきて、奥様がまず卵から孵った幼虫を見つけたんです。僕をトーマスと読んでくれていて、一番大切にしてくれている奥様。旦那さんは、「すごいね、トーマスも男になったじゃん」って暢気なことを言っている。アゲハチョウを育てた経験のある奥様は、トーマスの葉の量では、幼虫たち育たないよと心配そうに言う。

それで旦那さんがダイキに連絡してくれて、3鉢も仲間を増やしてくれたんです。僕はね、不甲斐なくてね。何よりも奥様に面目なくてね。落ち込みました。

新しくやってきた3鉢の山椒にも卵がついていて、1匹孵化しました。仲間が増えたけれど、一番身体が小さくて、みすぼらしい僕は一番真っ先に葉がなくなってしまって、丸坊主。悲しかったね。泣きました。新入りの山椒たちは、身体も大きくて三本で、仲間意識が強い。最初のうちは偉そうにしてたけれど、三匹の強力な青虫たちの食欲には敵わなくて、すぐに丸坊主。そこで初めて、4本の山椒で、意気投合して仲良くなれたね。

夫婦は幼虫たちを、土砂降りの雨の中、紙コップに入れて、どこかに連れて行ってくれた。僕たち4本、しゅんとなっちゃってね。しんみりしちゃった。

だけど、夫婦がそんな僕たちにも丁寧に接してくれて、いつも明るく楽しそうに、水やりしてくれるからね。一番先輩の僕は、一念発起、頑張ることにした。全身震わせて、命の危機感じながら、根からいろいろなもの吸い上げたの。今まで堕落してたね。やれば僕もできるんだ。大きな葉がどんどん生えつつあるんだ。やればできるんだね。命懸けでやればね。来年はここでアゲハチョウの幼虫が巣立つように、4人で力を合わせて、葉を茂らすんだ。奥様の笑顔見たいものね。ご主人は言葉出さないけれど、僕たちの力信じてくれているみたいだしね。

※詩・散文※

雨の音が聴こえる。醜い私は雨に打たれている気持ちになって、窓ぎわでコーヒーを飲む。愚かな私は流れる雨水の気持ちになって、高いところから低いところへと、蛇行しながら落下していく。性格診断で、協調性がないという結果が出た。確かにそうだ。うん、確かに。迷惑かけていることもたくさんあるんだろうな。その一方で、客観性を持って、周りを見渡している自分もいる。私の役割は、私にしかできないことを目指せばいいのであって、皆と同じ必要はない。

私がいなくなれば、世界は少しだけ美しくなるんだろうなと思う自分。私がいなくなれば、少しだけ淋しくなるんだろうなと思う自分。この二つの感情の延長線上に、私の本質がある。自己中心的な思想。私の好きなあの人がいなくなれば、世界は少しだけ醜くなり、ものすごく淋しい世界になる。だから大事に想わなければ、大事にしなければ・・・

※妻とのコラボ作品※

『 rush / 帰路 』

思えば遠くへ来たものだと昔誰かが歌っていましたが、私は日本の中心からは遠く外れた辺境の地にいます。妻は日本のおへそでもある中心の場所にいて、縁あって嫁いできてくれました。

煮て焼いて喰ってしまわれるかもしれないのに、四国の片田舎に飛び込んできてくれました。こうやって列車・新幹線を乗り継いで、見える車窓を楽しみながら、行き来している私たちですが、妻にとって、帰路は四国へ向かう下り列車を指すようになったことに、心が打ち震えるほど嬉しく思い、一生かけて幸せにする約束を誓いながら、隣で列車に揺れています。

※食事※

朝食

寝過ごしてしまって、バタバタと作りました。妻はなるべく一緒に朝食を食べることが出来るように、時間を合わせてくれるので、とても感謝している。わたしは早く出社する日もあって一定しないですが、いつもちゃんと向かいに座って食べて、いろいろお話しできることを幸せに思います。感謝

夕食

牛丼・豆腐の味噌汁・お惣菜コロッケ・サラダ

朝のうちからじっくりコトコト煮込んで美味しくなった。紅しょうがを載せて、吉牛よりもきっとおいしくなった。中学生の時に、東京で初めて食べた吉牛の感動は忘れられない。剣道の試合に行き、東京ドーム建設中の景色が遠くに見える吉牛で食べた。厳しい先生だったけれど、パチンコの強い先生で、私たちが旅館で眠っている間に、私たちのおやつを稼いでくる楽しい先生だった。小学生の時に二軍だった私は、中学生では一年からレギュラーになって活躍できた。いろいろなきっかけを与えてくれた思い出深い先生だった。

<リンク先>

http://linktr.ee/ootasyoka

<販売サイト>

過去から現在までの詩の一説を抜粋したTシャツを妻がデザインして販売をしています

http://suzuri.jp/rumeshoka/

※編集後記※

幼き頃に聴いたちあきなおみの「喝采」の歌について、夫婦で語り合うことがある。幼い二人にとって、言葉も知らない意味も分からない中に、「喝采」を歌うちあきなおみのただならぬ姿や、歌い方や言葉の響きに、二人ともびびびと来ていた。妻も私も同じ感想なのだが、この歌を超える歌はもうないと思っている。昭和の真っ只中に生まれて、きっと二人の心のベースにはこの曲が延々と流れている。

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I’m Syoka(太田初夏)

I am a poet living in a town facing the Seto Inland Sea.I love nature, I love people, I love the moments and feelings that arise in everyday life, and I love words.In the joys and sorrows that life brings, I find happiness.I cherish each day I share with my wife, a photographer, and treasure the life we build together.

瀬戸内海に面した街で暮らしている詩人です。自然を愛し、人を愛し、暮らしの中で感じることを愛し、言葉を愛し、悲喜こもごもの人生に喜びを感じています。写真家の妻と暮らす毎日を愛おしく感じています。

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